人と環境にやさしい茨城県ベンチプロジェクト
- kinousekkei
- 10月27日
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建材などに利用されてきた杉は、日本の山林に多く植林されています。しかし、その需要の低下によって林業経営がなり立たなくなり、放棄される山林が増えています。
このような背景から、近年、市場に流通せずに眠っている杉を間伐し、材料として利用しようという声が高まっています。
研究室では、茨城県の協力のもと、杉の間伐材を利用した商店街の野外ベンチの提案を行いました。
ベンチは三本の杉間伐材をアルミの鋳物で固定するデザインになっています。杉間伐材は、出来るだけ多く使用されることが重要です。そのため、ある程度の使用年月がたつことで新しい材と交換すること、簡単な加工で組み立てられることを想定した設計となっています。
座面をコーティングしないため、ベンチはより杉のぬくもりを感じやすいものになり、商店街の環境にも抵抗なく馴染みます。ベンチには街のなかでより親しみが込められるよう、個々に愛称がつけられています。


